介護 志望動機|未経験・新卒、経験者も書きやすくなる5つの手順!
介護の志望動機ってすぐに書けますか?私はいつもすぐには書けませんでした。何を書いたらいいかわからず何時間も悩み、結局は書かずに履歴書を提出したこともあります。頭で悩んでいても仕方がなかったので行動することにしました。すると、あれ?割と簡単に書けるぞ~となりました。
目次
介護の志望動機をスラスラ書きたいのなら見学へGO!
ネットやパンフレットだけではどうも志望動機が上手くまとまらないということがりありますよね。たしかに ネットやパンフレットでも志望動機を書くことはできます。 しかし、『快適な環境でいきいきとした生活を支援します』みたいな事ばっかり書いてあり、ありきたりでわからないですよね。そんな時は見学へいきましょう。
志望するのは『介護の仕事』ではなく『事業所』
私が志望動機を書けず、家で悩んでいた時『私が介護の仕事に就きたいと思ったのは~』みたいな出だしでずっと考えていました。
しかし『介護の仕事』となるとすごく大きな括りになってしまうので、どんな場所でどんな人とどんなケアをしたいのか?というような具体的なイメージが湧かなかったように思えます。結局のところ、
志望先と自分を結びつけることをしなかったから
志望動機が書けなかったのだなと今思います。
ミスマッチが起きた時、私は全部勤務先のせいにしていました。『この施設のこういう体制がおかしいからだ』『あの職員がわけのわからんことをしているからだ』と…こんな姿勢ではどこへ行ったって働けないです。
志望動機が書けないのは材料がないから。だから見学へ行く。
事業所に志望するのだから、当然事業所のことを知っておかなければなりません。そこには新鮮な志望動機となる材料があります。私は自分の足を使ってその『材料』を調達しに行くことで志望動機が書けるようになりました。
自分で電話をして見学予約をする…これだけでも小心者の私には勇気がいりましたし、時間の確保も必要でしたが、電話を受けてくださる担当者の声、話し方でも何となくその事業所の雰囲気を感じ取れるんだなとわかりました。
介護の志望動機を未経験者・新卒が見学へ行き書く手順
介護の仕事が未経験で志望動機が何も思い浮かばないという方はすぐにでも見学へ行かれた方がいいです。自分で肌で感じて現場の方とたくさんお話することをおすすめします。後で言いますが、現場の方とお話することはメリットがあるんですよ。
まずは志望動機作成ですね。私は以下の手順で作成していました。
STEP1 最低限見ておいたほうがいいポイントをつかむ
- 介護士職員の顔を見る
人間関係や業務のやり方が比較的良いところは、介護士職員の笑顔も見られると思います。逆に悪かったりすると、挨拶もないところもあります。 - 事業所内が明るいか?
薄暗い事業所へ見学へ行ったり、働いたことがありましたが、何となく職員は陰険で利用者も覇気がないという感じがしました。また日中外から見ても人がいるかどうかわからない事業所も同様でした。 - 適切な食事介助が行われているか
これはかなり重要です。食事介助を見ればだいたいその事業所がどんな感じかわかります。働きずらい事業所には乱暴に食事介助をする介護士がいたりします。
STEP2 大丈夫そうなら、その事業所の特徴を見つけよう
これはいろんな事業所へ見学へ行かないとわからないと思いますが、例えばこんな感じに見学へまとめて行きます。
事業所A | 事業所B | 事業所C |
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とこんな感じですかね…。
STEP3 気になる特徴をピックアップ
事業所Cの『館内の消毒にソリューションウォーターを使用』をピックアップしてみます。調べてみると…
次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸ソーダ)を希釈・pH調整し、次亜塩素酸が持つ強力な除菌・消臭効果を引き出しながら、人体への影響が極めて少なく安全な除菌・消臭水。
手の消毒、加湿器の水にも使えインフルエンザウイルスやノロウイルス対策などにも効果があるそうです。
STEP4 どうしてその特徴が気になったか考えてみる
祖父の介護をしていた時、祖父がインフルエンザにかかってしまい、すごく衰弱してしまった。介護職員初任者研修は取得したものの、高齢者の衛生管理は一体どうやればいいのか悩んでいた。
どこかで働きながら学べたらとずっと思っていて、ちょうどその時に事業所Cに巡り合った。ソリューションウォーターという特殊な液体を使用し徹底した衛生管理をしていた。
と自分の体験の中で芽生えた気持ちと事業所をつないでみます。
STEP5 ここまで来たら志望動機が書ける
介護技術はありませんでしたが自宅で祖父の介護をしていたことがあり、介護職に就こうと決意し介護職員初任者研修を取得しました。ある日、祖父はインフルエンザにかかってしまい、高齢者の衛生管理の難しさを痛感し、働きながら衛生管理について学びたいと思っておりました。施設見学で貴施設を訪問した際に、ソリューションウォーターという消毒液を使用され施設内の隅々まで清掃され利用者様の衛生管理を徹底されているところを拝見し、私もこのような細やかなケアをされている貴施設で経験を積んで行きたいと思いました…
とかなりスラスラ書けると思います。上記がきちんと書けていのか!と言われれば、文章がそんなに得意ではないので『はい、そうです!』と言える自信はないのですが、頭の中でいろいろ考えているよりはマシなのかなと思います。
介護の志望動機は経験者・出戻りの人こそすぐ書ける
介護の仕事の経験があっても志望動機を書くとなったら、やはり悩みますよね。いろいろ仕事の事を知っているだけにああでもないと…
未経験・新卒のつもりで見学へ行き事業所研究
経験があると、どうしてもやってしまうのがこの事業所のここがダメだな!という
『あらさがし』そうなると、見学で行った事業所に良い特徴に気づかないと思うので、また最初からやり直すぐらいの気持ちで行かれると、事業所の良い特徴が見えてくると思います。
過去の経験と照らし合わせて気になる特徴を探す
経験者の方は事業所を比較できる材料をいろいろ持っていらっしゃると思うので、未経験者や新卒の方よりは容易に志望動機が書けると思います。今まで介護の仕事でこうういうことがしたかったな!みたいなことが志望先で見つかれれば、それが立派な志望動機となります。
出戻りの方は辞めた時の理由がプラスイメージなのか?
出戻りの方が志望動機を考える前にはどんな辞め方をしたのかで状況が変わってきます。何かが嫌で辞めたのなら出戻る必要はないでしょう。問題を起こしたなら出戻りで入職することはできないはず…
ではなくて、円満な退職なら出戻り時の志望動機は容易に書けると思います。以下に書くのは、私の知り合いが書いた志望動機です。
記入例
主人の転勤でここから遠い場所へ行かなくてはならなくなり貴施設を退職しましたが、主人の転勤先の地域で介護の仕事をして経験を積んでおりました。主人と共にまたこの地域に戻って就職先を何件か探していましたが貴施設ほど充実したケアをされているところはないと思い入職を希望いたしました。
と正直に書かれ、入職されたそうです。
志望動機探しで見学へ行くと面接も有利になる
見学へ行くメリットは志望動機の話だけではありません。面接も有利に働くと思います。どう有利に働くのでしょうか。
完全なアウエイではなくなる
見学へ行けば、『一度行った場所』になります。アウエイ感が軽減され面接も少しは楽に臨めると思います。そのためには、
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見学先の職員さんと頑張って話してみる
見学で案内してくれるのはだいたい役職クラスの方です。その見学先の顔となる方なので、案内役の方がどんな話し方をされるのか?どんな表情をしているのか?見てみましょう。今後は自分の上司となる方になると思うので、この人の下でやっていけるか『直感』で判断してみるのもいいかもしれません。 -
現場の介護士さんと話してみる
可能ならば現場の介護士さんと話した方がいいと思います。案内役の人が急用で数分抜け出したりする時がまれにあります。その時がチャンスです。働きやすいか聞いてしまいましょう?おしゃべりな介護士さんも中にはいらっしゃるので
、『ここは働きやすいよ~』『あんた何でここに来たの!やめときな!』とか正直に言ってくださる方がいました。 -
利用者と話してみる
利用者ほど正直な人たちはいません。見学者に対しても事業所の事を教えてくれる方がいらっしゃいます。割と働きやすい事業所ほど、利用者は居室にこもっておらずまた全介助で生活しなければならない利用者も一日一回は離床している印象が私にはあります。
見学時に面接もありえる。
人材紹介会社を通して見学となると、見学時に面接があります!と言われることがあります。そんな時、『見学だけにしてもらえませんか?』とお願いしたりしたことがあります。なぜなら面接に集中してしまうため、志望動機を考える材料探しがやりずらくなると思ったからです。
早く入職先を探さなければならない理由があるのであれば話は別ですが、そうでなければ、無理に面接を受ける必要はないと思います。
特養・デイサービス・有料老人ホーム・グループホームの志望動機
私は、特養・デイサービス・有料老人ホーム・グループホームも満足する志望動機を考えたければどんどん見学へ行き自分の魅かれる情報を拾って行った方がいいと思います。
見学前に特徴を把握しておく
未経験・新卒の方にありがちなのは、特養ってこんな忙しいとは思わなかった!とかグループホームってゆったりしすぎて暇!みたいな事を思われるかもしれません。
事前にどういう形態の施設なのか知っていれば自分と照らし合わせて、ここに行こうか!と少しは判断がつくと思います。
その上で見学へ行くと、満足した志望動機を考えられるかもしれません。わざわざ自分に合わないところへ行って無駄に時間を使う必要はないわけですから。
形態別 後で驚かないように事前に知っておいたほうがいいこと
私の経験上で辛かったことを書いておきます。
これを書くと未経験者や新卒の方は、不安になると思いますが、
下記の事を踏まえてもまだ介護の仕事に魅かれるのなら、
それは立派な志望動機がある証拠です。
特別養護老人ホーム
- 要介護度の高い利用者がたくさんいる
- 入所中に亡くなられる方がいる
- 夜間は看護師がいない場合があるので急変時適切な対応
が求められる
デイサービス
- 利用者の家族と接することが毎日あるので
接遇面で適切な対応が求められる - レクリエーションが毎日行われるのでいろんなレクリエーションを
考え実行できるようにしておかなければならない - 車の運転をしなければならない
有料老人ホーム
- 夜間は看護師が常駐しているところは少ないので
急変時は適切な対応が求められる - 認知症の利用者だけではないので接遇面で適切な
対応が求められる。
グループホーム
- 食事の準備をしなくてはならない
- 夜間は1人体制、休憩は定められているが
1人のため利用者対応に追われることがある - 職員が運転し利用者を連れて、外でレクリエーションを
行うことがある。
まとめ
- 介護の志望動機が書けない人は志望先と自分とを結びつける作業をする
- 上記の作業ができないなら見学へ行って材料集めをする
- 志望動機の材料集めに見学へ行けば面接も有利になる